今日は今のところお二人からしかお電話がかかってこなくなりましたが、
昨日は朝から「紫根」はありませんかとのお電話とご来店の方が多くて、
ビックリしました。
お客様から聞いたところでは、一昨日の夜、テレビ放送された番組の中で
お肌に問題を抱えていた女性の方が、「紫根」を煎じた液を塗り続けたところ
見違えるような美肌になったと言うものです。
「紫根」は内服用にはあまり使用されず、主に外用として使われている。
医薬品では華岡青洲処方の「紫雲膏」で、やけど・切り傷・痔・褥瘡の治療
に昔から良く使用される。当然、化粧品の原料としても使用されている。
お客様のお話をお聞きしていて少し心配なことがありますので、老爺心
ではありますがチョッと一言。
「紫根」を買った方が、煎じ液を一か月分作り、保存して毎日使用する時の
細菌繁殖に対してはどうするか?今は暑い夏になりましたから、ばい菌が
ウヨウヨです。もしかすると保存と使用時の雑なことが原因となって、副作用
等が起きないとも限らないですよね。
「紫根」の入手は、すぐ手に入れることが出来ません。現在はご予約を頂き
(要予約金)約二週間ほどお待ちいただいてから、お渡しできる予定です。
内服にはほとんど使わないので、「紫雲膏」を作る原料として漢方薬局が在庫
するぐらいですから、ほとんどの薬局には在庫がないはずです。
ましてチュウブ入りの「紫雲膏」がクラシエ薬品から出ていて、何処の薬屋
でも手に入るので、今では自分で作るお店も少なくなっています。

合歓の木(ネムノキ) 昼は咲き夜は恋ひ寝る・・・・と万葉集にも
夜には葉が閉じるのです。