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漢方の経験を重ねて、人々のお役に立つことを、いつまでも続けられることは、とても素晴らしい。
by kinnpoudou
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養生訓に学ぶ 17
 七情の統制と養生

七情は喜・怒・哀・楽・愛・悪・欲也。
医家にては喜・怒・憂・思・悲・恐・驚という。
又六欲あり。耳・目・口・鼻・身・意の欲なり。

七情の内、怒と欲との二、尤も徳をやぶり、生をそこなふ。
怒りを懲らし、欲をふさぐは易の戒めなり。
怒りは陽に属す。火のもゆるが如し。

人の心を乱し、元気をそこなふは怒りなり。おさえて忍ぶべし。
欲は陰に属す。水の深きが如し。
人の心をおぼらし、元気をへらすは欲也。思ひてふさぐべし。

*以上は人の七種の感情が健康に及ぼす影響について書かれていますが、
怒りと欲の二つには特に注意しなさいと云われています。
漢方医学では七情を五臓に分類して配当しているので、以下に表します。

  「肝---怒、 心---喜、 脾---憂・思、 肺---悲、 腎---恐・驚」

*肝は疏泄を主るといわれており、情志の調節も行なっています。
怒りは、肝氣の穏やかな流れを失調させるため、顔面紅潮・頭痛・目赤・
血圧上昇や他臓への波及もある。

*心は血脈と神志(精神と意識活動)を主るといわれています。
喜び過ぎると心火が上がり、興奮状態になって不眠・多夢・言動の異常などがみられる。

*脾は運化・昇清・統血を主るとされている。
憂いや思慮過度などで食欲不振・消化不良となれば、氣血が必要な臓腑器官に
運ばれなくなり、全身的に氣血不足になって色いろな疾患を引き起こします。

*肺は気と呼吸・宣発と粛降を主り、皮毛を主ります。
長期にわたる悲しみは肺気を虚損させて、風邪を引きやすい・咳嗽・喘息・
疲れやすいなどになる。

*腎は精を蔵す・生殖と成長発育・水液代謝・納気を主る。
恐れ驚く事が過多であれば、腎精・腎陽の低下となって、
全身の活動も低下するとされている。
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by kinnpoudou | 2012-04-04 18:37 | 養生訓に学ぶ
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