心の養生と身の養生とは一体
「養生の術、まづ心法をよくつつしみ守らざれば、行はれがたし。
心を静かにしてさはがしからず、いかりをおさえ、欲をすくなくして、
つねに楽しんでうれへず。
是養生の術にて、心を守る道なり。
心法を守らざれば、養生の術行はれず。
故に心を養ひ身を養ふの工夫、二なし、一術なり。」
欲を少なく、心を静かにして怒りをおさえるなど、現今の世に
生きている人々に、可能なことなのかと斜めから見ざるを得ません。
科学が進歩し、社会も発展しました。人はお月様にも行けます。
一人一台子供までケータイ・スマフォを持っています。
そして社会は、競争の渦に巻き込まれ、世界中の国・会社・個人が
ごちゃごちゃになって陣取り合戦を行なって、負けたものは下に弾
き飛ばされ、ごく一握りの勝ち組だけが上に残るのです。
このストレスを心静かに納めることが出来ない人がたくさん居ます。
しかし、心の養生はとても大切です。
あのブータン国王夫妻のように、いつも笑顔を絶やさずに生きたい
ものです。