漢方の金方堂 リンク
カテゴリ
全体漢方 健康 養生訓に学ぶ その他一般 オススメします 未分類 以前の記事
2017年 12月2017年 10月 2017年 05月 2017年 04月 2017年 03月 2017年 01月 2016年 12月 2016年 11月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 04月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 04月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 03月 2013年 01月 2012年 11月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
陰陽秉衡論 その3
「又、陽不足を補はんとて、烏附等の毒藥(トリカブトの烏頭・附子のこと) を用ゆれば、邪火を助けて陽気も亦亡ぶ。是は陽を補ふにはあらず。 丹渓の陽有余陰不足論は何の経に本づけるや、其本拠を見ず。 もし丹渓一人の私言ならば、無稽の言、信じがたし。 易道の陽を貴とび、陰を賤しむの理にそむけり。 もし陰陽の分数を以てその多少をいはば、陰有余陽不足とは云うべし。 陽有余陰不足とは云いがたし。**************************云々。 丹渓は補陰に偏して平平ならず。医の王道とすべからず。 近世は人の元気漸く衰ろふ。 丹渓が法にしたがひ、補陰に専らならば、脾胃をやぶり、元気をそこなはん。 只東垣が脾胃を調理する温補の法、医中の王道なるべし。*******云々。」 *東垣は字で、李杲(1180-1251)金元時代の名医。李東垣ともいう。 脾胃を大切にする治療から補土派といわれている。著書:脾胃論など。 日本の後世派(日本漢方の流派)では、朱丹渓と共に医宗とされている。 朱丹渓は朱震亨(1281-1358)とも云い元時代の名医。 丹渓心法など多数の高名な著書がある。 益軒先生は、朱丹渓の陽有余陰不足論に対して、辛辣に批判し反対してはいるが、 医者としての実績に対しては正しい評価を与えているとされています。 益軒先生が活躍されていた頃から200年ほど後、十九世紀後半頃、 中国四川省成都で、辛熱の強い附子・肉桂・乾姜などを多用して多くの病気を治した 医者がいました。彼は「鄭寿全」と云い、多量の辛熱薬を使用するので「火神派」 と呼ばれるようになります。 中国ではたくさんの流派が全国にあります。火神派は約百年ほど、地方で力を蓄え ていたのでしょう、十年ほど前から突然中央で研究されるようになりました。 火神派の本が専門書店に山積みされているということです。日本では三年ほど前、 中医臨床2009年12月号に紹介されました。その頃、クラシエ薬品の松永講師より 初めて火神派の講義を受けて、強烈な印象を受けました。 鄭寿全先生は、病の大半は陽虚によると考えて、強力な補陽剤を使い難治の病を 治療しました。毒藥の附子は、日本では従来0.5~3g程しか使われていませんでし たが、火神派の症例では1日分150g位までの使用例があります。 数千年に及ぶ中国伝統医学は、その時代時代の要求に合わせて、革新が行なわれ 進歩してきました。当然、現代医学(西洋医学)もその時代の色いろな要求に合わせ て進歩しています。 益軒先生の時代から300年後、陽虚の治療に毒藥の附子を使って、とても良い効果 が出ている事を益軒先生にお伝えする事が出来ないのはとても残念ですね。 ![]()
by kinnpoudou
| 2012-09-15 18:17
| 漢方
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ファン申請 |
||