ところで、参考になると思われるのが、忘れもしない一昨年の春の
SARS騒動である。
新型肺炎(SARS)は、日本には上陸させずにストップしたが、中国
では流行を収められず大問題となったが、西洋医学と漢方薬を組み
あわせて予防と治療を行い、成果を挙げ収束させることができたとの
ことである。
平成15年5月10日の百歳元気新聞に中医師陳志清先生の
「緊急SARS対策」と言う記事があり、そこにSARS予防10か条と
言うのが出ているので、転載させていただくこととする。
SARS予防10カ条
*避邪の部(感染源を避ける)*
1、感染地域に行かない。
2、人混みの場所になるべく長時間滞在しない。
3、外出の時、マスクをかける。
4、帰宅後はすぐ手を洗い、うがいをする。
5、清熱解毒作用のある板藍根、白花蛇舌草などを服用する。
*扶正の部(免疫力を保つ)
6、栄養のバランスよく、1日3食きちんと食べる。
7、室内の風通しを良くし、新鮮な空気を吸い取る。
8、夜更かしや過労をせず、睡眠時間を十分とる。
9、リラックスした精神状態を保つ。
10、免疫力を高める玉屏風散のような処方を服用する。
ここに出てくる漢方薬の板藍根と白花蛇舌草は病原体を抑制する
作用がある。玉屏風散は衛気(えき=防衛する気)を強くします。
衛気は体表部をめぐり回り、外邪から体を守るよろいとなってバリアを
構築します。(玉屏風散は衛益顆粒と言う商品名で販売しています。)
これらの漢方は風邪の予防はもちろんインフルエンザや花粉症にまで
使い、とてもよい結果をだしています。