7月も下旬に入り梅雨が明けました。例年よりも随分遅かったですね。
蒸し暑い雨模様の時季が終わってヤレヤレといったところだが、厳しい
暑さが待ち構えていました。暑くてどうしても冷たい飲み物食べ物が
多くなるので、胃腸が冷えて消化力が低下します。
人は食べ物で身体を作り元気に活動することが出来ます。
食べたものを消化できないと、活動するためのエネルギーが補給出来
なくて元気がなくなるのです。
貝原益軒の養生訓に、「胃の気を養う」という項目があります。
「胃の気」とは「元気」の別名である。
病気が甚だしくても、胃の気がある人は生きるし、胃の気のない時は死ぬ、
と云っている。
胃の気の脈とは、長くなく、短くなく、遅からず、早からず、大でも小でも
なく、年齢に応じて丁度いいものである。元気があって無病の人の脈は
この様なものである。養生の人、常にこの脈があることを願うべし。
又目に精神のある人は命が永く、無い人は命が短いと言っている。
飲食の巻の冒頭に、養生の道の第一番は、「脾胃を調えること」である。
と云い、沢山の項目を上げているが、そのほとんどが食べ過ぎを諌める
ものである。その中の幾つかを以下に挙げてみます。
1 冷飲・熱飲を避け暖かいものを食べよ。
2 食べ過ぎないこと。腹八~九分目。
3 一味を多く食べ過ぎてはいけない。酸・苦・甘・辛・鹹の五味を
バランス良く食べるように。
4 夜遅く食べてはいけない。
5 晩食は、朝食より少なくすべし。 等々。