「病は気から」
漢方医学では人体を気・血・水の三要素に分けている。
気・血・水は健康な身体を支える三本柱で、「気」は生命のエネルギー、「血」は血液、「水」は血液以外の身体の水分。
この三本柱が充実してよく流れていれば人は健康である
が、反対に不足して、流れが悪いと身体に異常がでてくる。
「気」は中国古代哲学の根幹をなす「気の思想」に始まり、中国伝統医学においても重要な用語として用いられてきた。気についての解釈は古来さまざまあり、これを一元的に定義することは難しい(数千年の歴史の深さによる)。
現在の中医学では「気」を物質としてとらえるようになってきていて、目には見えないけれどもエネルギーを持ち、人体を機能させるものである。
*気が不足した状態を「気虚」と言います。
疲労感や倦怠感、冷えやすい、風邪をひきやすい、食欲不振、胃がもたれる、軟便・下痢や花粉症などのアレルギー症状もでやすい。
*気の流れの悪い状態を「気滞」と言います。
自律神経のコントロールがうまくいかず、精神的に不安定になる。イライラする、怒りっぽい、憂鬱、不安、落ち込みやすい、お腹やわき腹が張る、ガスやゲップが多い、
高血圧、生理不順や月経前症候群などで、ストレスの多い
人がなりやすい。
気虚や気滞は、さらに大きな病気の癌や糖尿病などとも深くかかわっています。気は現代医学の免疫力とずいぶん近い関係にあり、たとえば高齢化すると気虚がすすみ、免疫力も低下しますから、癌になる確率が上がります。
ストレスが強くなると、情緒不安定となり、血液循環が停滞、代謝機能に異常がおこり、糖尿病などをひきおこします。
まさに「病は気から」なのですね。
漢方の金方堂のHPはこちら