直径1cmの癌が早期発見?
癌は早期がんと進行がんに大きく分けられます。早期がんであった場合は、手術や放射線で完全に取り去ることができれば治る可能性がグンと高くなるといわれている。早期発見と言う時のがん細胞の大きさは、1cm前後とされます。それはエコー・レントゲン・内視鏡などで確認しやすい大きさであることとも関係しているようです。
直径1㎝の癌は、なんと10億個のがん細胞で構成されていると言われています。「早期発見でよかった」と言っている時、すでにがん細胞は10億個にも達しているのです。この状態を、早期と呼んでいいのかどうか疑問に思うのです。
がん細胞1個の大きさは、約1ミクロン(1千分の1㎜)。そんなに小さな細胞が、細胞分裂(2倍に)を繰り返して、2個、4個、8個、16個、32個、と増え、ついに10億個1cmとなります。
細胞分裂で2倍になることを「ダブリング」といい、それに必要な期間を「ダブリングタイム」といいます。
1㎝の大きさで発見されるまで、何回のダブリングを繰り返したのでしょうか? その期間が気になるところです。一説には10年~15年ぐらい、長くて20年位と言われています。
ところが、1㎝のがん細胞が10cmになるまで、わずか10ダブリングしかいらないのです。早めに治療方針を決め、対策を立て、実行したいものです。
(斉藤辰二著 もう1つの免疫リンパ球療法より引用させていただきました)
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