「黄帝内経」(紀元前の古典医書)に、四季の気候変化に従い,生気を
調節することによって、養生と病気予防の効果を達成することが書かれて
います。
中医学では、まず病気にかかる前に防ぎ、すでに病気にかかってしまって
いる時は悪化することを防ぐ、これが紀元前からの一貫した考え方です。
最近では「未病先防」という言い方で悪化する前に病気を防ぐように提案
しています。だがしかし、多くの疾病の中に、早期の臨床的症状がありません。
例えば早期の糖尿病では、血糖値が高いことぐらいしか表れません。
この状態を非健康状態と言い、糖尿病にまで悪化させないように「未病先防」
することが必要になります。
ガンの場合も、症状が現れたときは往々にして末期である可能性があるため、
早期発見、早期治療が大切といわれているのはそのためです。
ただし、早期発見、早期治療が現在の予防医学の基本になってはいるものの、
日本の健康保険制度では、病気になってからしか保険が使えません。予防や
健康増進に対しては対応しきれてはおらず、未病に対してはその方法が少ない
ようです。
タバコや過度の飲酒、食べすぎ、運動不足、生活リズムの乱れを正し、新鮮な
野菜と果物を食べ、自ら養生に注意を払い「免疫力を高めて」病気を未然に防ぐ
ことが重要です。
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