NHK 6月13日(水)放送 ためしてガッテン!で、カルシウムのことが放送されていました。
途中からしか見れなかったのですが、とても良い内容の放送でしたので、私の資料とも合わ
せ簡単にまとめてみました。
骨のカルシウムが不足しているのに、血管にカルシウムが付着して「血管の石灰化」と呼ば
れたり、「血管に骨が出来た」などと言われることを、「カルシウムパラドックス」といいます。
カルシウムは胃酸によって消化されますが、胃酸の分泌は加齢とともに少なくなるので、
中年以降はカルシウムを食べても消化吸収率が低くなり(60歳で10%)カルシウムが不足
します。
カルシウムは骨にだけ必要なのではなく、全身の組織細胞が必要としています。
食べたカルシウムは消化吸収されて血液にはいり、血液と一緒に体内をめぐり、脳や神経
の働きを助け、心臓の規則正しい拍動を保ち、免疫の仕組みにかかわるなど数々の仕事を
しています。
若し血液中にカルシウムが不足すると、脳や心臓に影響して、場合によっては命の危険に
さらされることにもなるので、血中のカルシウムはいつも一定の濃度を保つようになっていま
す。血中にカルシウムが不足するときは、骨から溶かしだして調節するのです。
この状態が長くつづくと、骨に貯金されていたカルシウムがどんどん溶け出していき、骨が
スカスカになり「骨粗しょう症」になります。
骨から溶け出したカルシウムは、困ったことに血管壁が大好きで血管壁にピッタリと付着します。それが血管の石灰化なのです。
カルシウム不足はこのように動脈硬化の原因になったり、糖尿病、認痴症、高血圧などの
生活習慣病などとも深く関係します。
したがって高齢化するほど効果的にカルシウムを補給する必要があり、そのため吸収率の
良いカルシウムと効果的に飲む工夫が必要です。当店では吸収の良いカルシウムと効果的
な飲み方をご指導しています。
漢方の金方堂のHPはこちら