今頃の季節になると良く「五月病」と言う言葉を聞いたものですが、最近はあまり聞かなくなったような気がします。
それにしても最近の社会の動きは非常に激しくて、年金のインチキ問題、後期高齢者医療制度、原油・とうもろこしの価格高騰による生活物資の急騰、北京オリンピックの聖火リレー騒ぎなどで話題がつきません。とても五月病で元気が出ないんですなどの弱いレベルの話などは没になるのでしょうね。
この春、大学に入学した新入生や、会社に就職した新入社員が
大きな環境の変化に適応できず「心身症」状態になることを「五月病」と言います。また、新入社員でなくとも転勤や配置換えなどで環境が変り、ストレスや過労によって身体や精神が疲れ、「うつ状態」があらわれることもあります。五月病は漢方の病名には無いもので、この季節に多い「心身症」のことをその様に呼ぶようになったようです。
治療のポイント
1、ストレスや過労で気力も体力も消耗した時。
消耗した気のエネルギーと血の栄養を補って体力を高め、心身のバランスを調整する。
十全大補丸、帰脾錠などを使用する。
2、ストレスによりイライラしたり気分が落ち込んだり、胸やわき腹が張って苦しいなどの症状があります。これは肝の気が停滞している為ととらえ、肝機能をたかめ気のめぐりを良くする逍遥丸、開気丸、竜胆瀉肝湯などを症状により使用する。
横浜港マリーンシャトル船上より
漢方の金方堂のHPはこちら