昨日5月五日はこどもの日でした。
以前は端午の節句と言われ、地方によっては菖蒲の節句などとも呼ばれているようです。
たまたま菖蒲の葉をいただいたので、夜になって楽しみにしていた菖蒲湯にはいりました。
しかし、期待していた菖蒲のあのいい香りが全くないのです。
がっかりしました、どうしたのでしょう?
私が育った山形の家の裏から300メートルぐらい田んぼの中を歩いたところの小川の両側に、たくさん菖蒲が生えていて、1㍍ぐらいの葉を根ごとグイグイ引っこ抜いて両脇に抱えて持って帰ります。家の四方の屋根の上に、根っこの着いたまま菖蒲を放り上げ邪氣をはらい、夜には菖蒲をいっぱい入れたお風呂でその芳香にむせ返ったものです。
そもそも、端午の節句または菖蒲の節句は旧暦の行事ですから本来の季節とは一ヶ月ほどずれています。本来は6月8日ごろで梅雨が始まるようなジメジメして気持ちが良くない頃なのです。湿気が多く気温が高いと、食べ物が腐りやすく、消化器や精神の働きにも悪影響を及ぼすので、菖蒲の芳香殺菌作用で邪氣を払うことを目的にした行事です。
漢方薬としては、主に石菖蒲の根茎が、意識障害、不眠、狂躁状態、健忘、痴呆、食欲不振、難聴、耳鳴などに使われます。
漢方の金方堂のHPはこちら